2008年アメリカ合衆国大統領選挙6
スーパーチューズデーで予想以上の成果を挙げたオバマ氏は、そのまま勢いづきます。
予想外の敗戦を喫したヒラリー陣営の落胆と失速もあって、ルイジアナ州から始まる残りの2月の予備選全てに勝利するという凄まじいダッシュを見せ、オバマ氏は一気に正式な民主党の候補へと前進しました。
ここで注目すべきは、11もの州全てに勝利しただけでなく、僅差という事がほとんどない、全ての州で圧勝だった事です。
これは、オバマ氏の勢いが完全に加速化していることを表していると見て間違いないでしょう。
ただ、ヒラリー陣営もこのままでは終わりません。
3月の第一木曜日に5つの州で行なわれるミニチューズデーと呼ばれる日には、ヒラリーさんが3勝2敗で勝ち越し、意地を見せました。
やはり大規模な州ではヒラリーさんに一日の長があるようで、オハイオ、テキサス州では彼女がしっかり勝利を収めました。
しかし、その反撃も束の間でした。
その後行なわれたミシシッピなどの予備選ではオバマ氏が勝利し、結局3月トータルでも僅か一票差ながらオバマ氏が上に行きました。
スーパーチューズデーでの予想外の苦戦、その後の失速によって、ヒラリー陣営は敗色が濃厚になってきました。
資金面でも厳しくなり、実質的にはかなり追い込まれた隊場に立ったと言えるでしょう。
しかしヒラリーさんは諦めず、粘り強く戦う事を選択します。
それに対し、オバマ氏はあくまで冷静に、そして熱い演説を武器に、支持を拡大していくことになるのです。